MacBook で Adobe Creative Cloud が動いていたら今すぐ止めろ
追記: 2015年4月17日現在の最新バージョンである Creative Cloud 1.9.1.474 では以下の問題は解消されている。
マジで。メニューバーにこの8の字アイコンがあったら即座に終了しろ。常駐を止めても Photoshop や Illustrator の動作に影響はない。(追記: Typekit フォントを利用する場合は常駐させておく必要がある。 thx id:rinrinbell )
こいつの平均エネルギー影響は、アプリケーションが何もしてないように見えるときでも20を超える。 YouTube の動画を再生している最中の Flash Player プラグインのエネルギー影響は12を前後するくらいだから、 Creative Cloud は起動しているだけで動画2本を再生するほどの電力を食っている計算になる。(2014年9月16日追記:バージョン1.7.1.418では平均エネルギー影響が7程度になった。これでもまだ大きすぎる。)
フル充電状態から普通にブラウジングなどしても8時間程度は持つ MacBook Pro 15″ Late 2013 のバッテリーが、 Creative Cloud を起動すると3時間半で食い潰される。
(筆者の環境:MacBook Pro Retina 15″ Late 2013、 Mac OS X 10.9.3、 Creative Cloud 1.5.0.367(2014年4月3日ごろアップデートしたもの)、ファイル同期機能オフ、 Photoshop インストール済)
13年10月末にこの問題が Adobe のフォーラムに報告され、同じ症状を訴えるユーザーが何人も声を上げたが、半年経っても修正される様子がない:Creative Cloud is always listed under "Apps Using Significant Energy" in OSX Mavericks
Adobe に期待は一切するな。 Creative Cloud を止めろ。今すぐだ。
止めるには Creative Cloud のアイコンをクリックし、ウィンドウ右上の歯車アイコンをクリックして「終了」。まれに「終了」が選択できない場合があるが、そのときはアプリケーションフォルダ内のユーティリティフォルダにあるアクティビティモニタを開き、 「エネルギー」タブで Creative Cloud を探して選択、アクティビティモニタのウィンドウ上部左端にある大きな×ボタンを押す。またログイン時に Creative Cloud が立ち上がるのを防ぐには、システム環境設定の「ユーザとグループ」で自分のアカウントを選択し、「ログイン項目」タブ内の一覧で Creative Cloud を選択して下のマイナスボタンを押す。
株式会社に入社しました
4月1日付けで株式会社に入社することとなりました。
株式会社とは“株式と呼ばれる細分化された社員権を有する有限責任の社員(株主)のみから成るもの”(Wikipedia より)のことで、入社とは横文字でいうとジョインです。会社法のことはよく知りませんがとにかくそういったものにジョインしました。
大学院をなし崩しに退学しておきながら趣味の分野である Mac アプリケーション開発で仕事をいただくことができありがたいやら人生何が起こるか分からないやらでひどくフワフワとした気分です。
フワフワしているのも考えてみれば当たり前のことで、それというのも大学の卒業式には当然ながら参加しなかったのでどうにも気分に区切りがつかず、またここ2年ほどは大学にほとんど行っていなかった代わりに同じ会社にアルバイトとして勤務しており、先週まで非正規雇用の立場だったものをハイ昨日で学生はおしまいハイ今日から正社員と言われても、なるほど「非正規雇用」から「非」が取れましたねといった程度の感慨しかありません。
まあいつまでも学生気分で浮ついているわけにもいきませんから、ここ半年でドカンと増えた体重をうまいこと重石にして地に足のついた大人になっていきたいと思います。あと痩せたいです。
ちなみに業務内容ですが Kobito というメモアプリの開発を担当しています。どうぞ使ってみてください。
それからウィッシュリストを貼っておきますので、入社祝とか、退学見舞とか、ダイエット支援とか、何かそういった温かい気持ちを俺は今ものすごく欲しているという事情を斟酌していただけると助かります。よろしくお願いします。ビールも飲みましょう。
大学院を退学しました
2年と半年の間在籍した大学院を中途退学しました。
大学院というのは“大学の学部課程の上に設けられ[…]学術の理論および応用を教育研究し、文化の進展に寄与することを目的とするもの”(Wikipedia より)であって、中途退学というのは文化の進展に寄与できなかった愚か者がドロップアウトすることです。
愚かだなあ、文化の進展に寄与できないなあ、と思いながらいたずらにモラトリアムを延長しても得るものはないし各方面にご迷惑をかけどおしだしろくなことがありません。もっと早くに進退の決断をすべきでした。ずるずると中途半端なままここまで来てしまいました。
中途半端といえば2年半という期間もまことに中途半端です。2年目の終わりに修士論文をどうしても出せないぞウオオーンとのたうちまわった挙句、3年目の前半は休学して後半を論文執筆にあてることにしたのですが、休学中は節目の日にゆゆ式第1話を見られなくて慟哭したり終わりゆくゆゆ式を140文字にまとめたりするのに忙しく、また残りの期間もゆゆ式ファンブックの裏の文字を解読したものを原作者にRTされて舞い上がって首席を自称したりpixiv でフォローされて舞い上がってわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッと叫んだりとおおよそゆゆ式のことばかりを考えていた結果真っ白な TeX ファイルだけが後に残ったわけです。
折りしもコピペで博士論文を通した人が話題になっていて俺も汚い手を使っておけばよかったと歯噛みしたりもしましたが、まあ人生に汚点を残すよりは欠点に留めておいたほうがよかろうということで、都合7年間お世話になった学び舎を、大学の場合学び舎っていうんですかね、去ることにしたという次第でした。
今後の進路についてはなんとかなるんじゃないかと思います。ウィッシュリストを貼っておきますのでうまいことアレしていただけると立ち直りと社会復帰が早まります。よろしくお願いします。だいたい東京にいるのでビールもおごってください。重ねてお願い申し上げます。
関連エントリ:京都大学を休学します - 運河
特定のブランチの rebase を禁止する git hook 書いた
rebase しちゃいけないブランチを rebase できなくする pre-rebase フックを書いた。 .git/hooks/pre-rebase
にファイルを置いて git config branch.${BRANCH}.rebaselock true
で rebase を禁止する。
最近は Ghost とか色々面白そうなブログプラットフォームが登場してますねの話
プログラミングネタがメインの老舗ブログ Coding Horror が開設10周年を機にブログプラットフォームを Ghost に移したそうだ。 Coding Horror は古くから有名で、2007年にはブログを12万ドルで売却しないかと持ちかけられたこともあるという。筆者 Jeff Atwood はこの申し出を断り、のちにこのブログで築いた人脈から Stack Overflow や Discourse を創設するに至った。10年も続いたブログのプラットフォームを移行するのは並大抵の判断ではなかっただろう。
Ghost
Ghost は “Just a Blogging Platform” を理念として掲げる新進のブログプラットフォームだ。 CMS として巨大化し続ける WordPress との差別化を図っている。 MIT ライセンスでソースコードが配布されていて、 Node.js をインストールした自前のサーバで動かすことができる。月額10ドルからの公式のホスティングサービスもある。もっと安く使うなら、 VPS プロバイダの DigitalOcean で5ドルのインスタンスを作り、 Ghost の1クリックインストーラを使うのもよさそうだ。
Ghost 以外にもいくつか面白そうなブログサービスが登場してきている。
Roon
追記:Roon は2014年12月に Ghost に買収された。
Roon は “The simplest way to blog” を掲げるブログサービス。基本機能は無料で、カスタムドメインとアクセス解析がそれぞれ年12ドルのプレミアムサービスになっている。ダッシュボードはごくシンプルな見た目。公式ブログを見れば分かる通り、コメント機能を意図的に排していて、記事の URL を含むツイートの投稿リンクがその代用となっている。
Posthaven
Posthaven はサービス終了した Posterous の創設者らが新たに立ち上げた有料ブログサービスで、反省を活かしてかサービスを永久に存続させることを目指している。公式ブログによれば月額5ドルの有料プランからの収入がサービス維持に必要な支出を上回ったという。
Svbtle
Svbtle もまたシンプルなブログサービスであることを強調する。アイディアを集め、育てて世界中と共有したい人々のためのネットワークとなることを理念としている。 ピックアップされた記事一覧に見られるように、他サービスと比較すると長文で質のよいコンテンツが集まっているようだ。サービス開始当初は無料だったが、現在は月額6ドルの有料プランのみ。
他
- Medium:ブログというより、カテゴリを軸として各ユーザーの記事を一覧にした雑誌のような見せ方をするサービス
- Postach.io: Evernote に書いた記事をブログ化してくれる
- Scriptogr.am Dropbox に置いたテキストをブログ化してくれる
この記事の更新履歴
2014-12-08
- Ghost(Pro) の有料プランの最低価格を5ドルから10ドルに書き換え
- Ghost による Roon の買収について追記
- Svbtle の有料プランについて追記
HTML の構造を YAML で吐き出すスクリプトを書いた
pixiv の HTML がどんどん変わって pixiv gem が追従できなくて困った。ので楽するやつを書いた。 HTML を読み込ませると要素の親子関係と各要素の属性を YAML にして書き出す。テキストノード他は無視する。 XPath か CSS Selector で不要な要素を取り除くことができる。
!omap
で書き出してあるから map の順序が固定されていて diff しやすい。 pixiv の画像一覧ページなどを定期的に取得して HTML で保存しておき、最新の2つから広告やワンタイムトークンを削除しつつ YAML 化して差分を取る。で構造に変化があれば対応する。テストも自動化したいけどそれはいずれ。
使い方:
html2yaml.rb [-x, --exclude=<xpath or css>] \ [-i, --include=<xpath or css>] \ <URL or path>
--exclude
と --include
は複数回指定でき、書いた順に適用される。 --exclude
はマッチした要素とその子孫要素を出力から取り除く。 --include
はマッチした要素とその祖先要素を出力に含める。
コード:
出力例:
html2yaml.rb -x "*" -i div "http://www.google.com" | head -n20
--- !omap - :name: html - :attributes: !omap - itemscope: '' - itemtype: http://schema.org/WebPage - :children: - !omap - :name: body - :attributes: !omap - bgcolor: '#fff' - lang: ja - :children: - !omap - :name: div - :attributes: !omap - id: mngb - :children: - !omap - :name: div - :attributes: !omap